[2020年12月28日投稿]
どうも、KYです。(@ky_rta)
2020年の夏休みに、「HAKODATE海峡の風」という温泉ホテルに宿泊してみました。
※どうみん割を運良く使えたからなのですが笑
北海道を代表するリゾート会社「野口観光グループ」の中ではミドルハイに位置づけられている、ちょっと背伸びしたランクの宿泊施設ですね。
コンセプトが徹底されていまして、大きく下記の3点が特徴となっています。
少しお値段が高めの温泉宿でしたが、大満足の家族旅行となった海峡の風をご紹介です。お出かけをご検討中の方のご参考になりましたら嬉しいです。
函館・海峡の風は「湯の川温泉」にあります
北海道三大温泉のひとつに数えられる、湯の川温泉エリアに「海峡の風」はあります。
2016年に湯元・啄木亭の別館として改装されたので、建物同士隣接しており場所はわかりやすいと思います。
HAKODATE海峡の風
住所:函館市湯川町1丁目18番15号[地図]
電話:0570−026573
Web:https://hakodate-uminokaze.com/
海峡の風に宿泊する方は啄木亭の大浴場にいつでもアクセス可能です。別館という関係上広さの関係からか、海峡の風自体の大浴場はお世辞にも広くないですし露天風呂もありません。その代わり後述する客室展望風呂が素晴らしすぎです。
館内は日常から離れてリラックスできる大人の空間
駐車場に車を停めますと、にこやかな笑顔でスタッフさんがお出迎えをしてくれました。そのままエスコートされてフロントでチェックインの手続き。
ウェルカムドリンクとスイーツをいただいたのですが、すぐにパクついてしまい写真を撮り忘れ…笑
とても上品なおいしさの紅茶クッキーで、売店でも販売していました。
手続きが終わりますと、宿泊する部屋に向かいます。宿泊棟へは上の写真のような細長い通路のみでつながっていて、一気に海峡の風の世界観へ誘われます。
通路を抜けた先にあるエレベーター乗り場の前には大きな彫刻スペースが。非日常的空間にアートは大事ですね。ちょっと奮発した旅の気分がさらに高まります。
※細かいこだわりですが、各階エレベーター乗り場前の天井に設置されたスピーカーからは小さな音量で波の音が流れています
地元ブランドのコーヒーサロンや読書コーナーも
先ほどの細長通路突き当りはお土産店になっていて、その中の一角に庭園を眺めながら函館発祥「美鈴コーヒー」を楽しめるスペースがあります。
また10階には「野口文庫」という書庫があります。静かなひとときを過ごしながら読書に耽けることができる落ち着いた空間でステキです。大人旅にぜひ。
※我が家は子ども小さいので見るだけ…笑
大正ロマンと漁火を望む展望風呂付き客室は最高の贅沢
わたしが泊まったのが大正ロマンをテーマにした客室。ワクワクしながら部屋の鍵を開けて中に入った瞬間、思わず「おぉ〜」と感嘆の声をあげてしまうほどの感動。
家具などの雰囲気が素敵ですし、座り心地もリッチな感じ。まるで大正時代にタイムスリップしたような浪漫な気分を味わえます。
客室は3つの部屋にわかれています
お部屋は先ほどのメインルームと、上の写真に見える左側のベッドルーム、右側にあるユーティリティ&展望風呂といった構成となっております。広い…そしてなんて贅沢なんだ…。
※ベッドルームにも壁掛けテレビあります
寝室のベッドはこんな感じ。落ち着いた雰囲気と快適なマットレスでぐっすり眠れます。ちなみにベッドにはキャスターがついていて、少し力がいりますが動かせます。我が家では2つ並べて子どもと一緒に川の字で寝ました。
函館の海を望む客室展望風呂
そしてこれが宿泊中もっとも感動した体験のひとつ、客室展望風呂です。もちろん温泉ですよ!湯量は写真のようにほぼ満タンにためていてくれるので、風呂に入るたびに「ジャブ〜ン、バシャ〜」と浴槽からお湯があふれる贅沢な感覚を楽しめます(笑)
小さなお子様対策としてくもりガラスの柵がついていますが、ガラスはスライド可動式なので動かすことができます。浴槽に深く浸かりながら海を眺めることも可能です。
そして夜になると…函館の有名な光景のひとつ、イカ漁の漁火です。驚くほど夜の暗闇を明るく照らしてくれるんですね。わたしが宿泊した日の夜は一面曇り空だったのですが、漁火を反射してくれて幻想的な光景を見せてくれました。なんて…贅沢な露天風呂!
お部屋のアメニティも充実です
ちょっと贅沢な施設だけあって、アメニティも大満足なクオリティです。ご覧のように洗面ドレッサーもダブルボウルになっていまして、客室展望風呂を上がったあとは1つの洗面台を奪い合うことなくゆっくりと身支度を整えられますね!
ホテルによくある歯ブラシ等の備品もグレードがあがったものになっています!そして大浴場と客室風呂があって通常より湯浴みする機会が多くなるからか、最初からタオル・バスタオルがたくさんセットされていました。常に乾燥しているタオルを使えるのはありがたいですね(笑)
メインルームの棚の中にはこんな感じで本格的なコーヒーセットが備え付けられています。小さなミルがかわいいですね。コーヒー豆はもちろん美鈴珈琲です。
そしてなにより1番感動したのが、館内での履物です。この下駄、職人さんによるオリジナル商品。1階の売店でも売られているのですが、1組13,000円くらいです。高いっ…!とお思いかもしれませんがビックリするくらい履き心地快適。
よく旅館にある履物だと、長い時間履いていると親指と人差し指の間にある「坪」の摩擦で指の内側が痛くなったりした経験ありませんか?この下駄だと館内の探検で「カランコロン」心地よい音を鳴らしながら長いこと歩いていたのですが問題なし。本気で欲しくなっちゃいましたが、ちょっと金額的な面で断念…(泣)
「青函市場」で朝夕と海の幸を存分に堪能
夜ご飯の選択肢は宿泊プランによって変わります。我が家は「青函市場」というバイキングコースを選びました。それ以外だと西洋ハイカラ料理「函館銀座軒」とWine&Sushi会席「Blue Seasons」があります。
お寿司会席のほうは小学生以下の子どもは入場できない大人の空間となっているので、子どもが大きくなったときにまた来る楽しみができましたね(笑)朝食についてはどのプランを選んだとしても「青函市場」でのバイキングとなっております。
夜市バイキング
さて、宿泊予約したときから最大の楽しみだった夜ご飯のバイキングですね。海峡の風はお肉料理を提供しないというコンセプトなのでどんなものが用意されているのがワクワクしながら食事会場に入ったのですが、もう感動の一言。
メイン・サブ料理はあたりまえに豪華ですが、それに加え小鉢の一品一品が絶品&彩り豊かで見た目がほんとうに素敵。「北海道に住んでいてよかった…。」心からそう思えるほど海の恵みに感謝する料理の数々でした。
さきほどのホタテ・イカ・ホッケの炙り焼きはスタッフのかたが目の前で調理してくださったものです。特に噴火湾でとれた肉厚ホタテの歯ごたえがたまりません。またマグロのステーキと道産食材を使用したチーズラクレット(!?)も絶品でしたね〜。
コチラは数あるスイーツの中のほんの一部ですね。まだまだいっぱい種類あります…!海峡の風専属パティシエさんが作っているオリジナルスイーツ。
夜と朝でケーキの種類がすべて入れ替わるのですが、どれも美味しかった…。料理とスイーツをどのような配分でお腹いっぱい食べようか嬉しい悩みを抱えながら味わっていました(笑)
※ちなみに奥さんの誕生日祝ということでも予約していたのですが、パティシエさんがケーキのメッセージプレートを夕食時に用意してくれていて本当に感動でした
朝市バイキング
さて、夜はぐっすり寝たのでお腹の中はリセット!ということで朝食もいっぱい食べます(笑)
朝もスタッフさんが炙り屋台を用意してくれています。プチプチの食感と炙った香ばしさがたまらない筋子おにぎり、炙った鯛と鮭のお茶漬け…ほんと朝から眠気が完全にぶっ飛ぶおいしさ。ご飯自体も炙ってくれているので出汁を吸ってびちゃびちゃに崩れてしまいづらいのも素晴らしい。何杯もおかわりしちゃいました。
もちろんこれら以外にもたくさんメニューがあるので紹介しきれません。松前漬けなどご当地漬物もおいしかった〜。
何食べてもおいしいのですが、個人的に1番感動したのが青森産リンゴを皮もむかずジューサーにまるごと突っ込んだ完全究極体100%りんごジュース。
一見ビールみたいな見た目ですが、朝から呑んではいませんよ!りんごジュースですよ!笑
ジューサーにかけた直後はこんな黄金色をしているのですが、3分ほどすると酸化して茶色っぽくなっていきます。本当に新鮮なりんごジュースなんです。この1杯にリンゴ2玉分くらい入っていたかな?贅沢すぎますね…。おいしすぎて3杯ほどおかわりしちゃいました。
気になる感染症対策
このご時世ですから施設の感染症対策は気になるところだと思います。まず食事会場という面におきましては入口で客室番号のチェックが終わったあとビニール手袋を渡されます。当たり前ですがマスクは着用必須です。
テーブルで食事するときはもちろんマスク・手袋はずしますが、料理を取りに立ち歩く際はマスク・ビニール手袋着用必須です。そこについてはスタッフのかたが厳しく目を光らせていて、うっかり忘れてしまっているかたにはすぐ声掛けをしているようです。当の私も手袋着用を忘れて食事を取りにいったときすぐ声掛けしてくれました。
また施設入口にも検温カメラを24時間体制で稼働させていました。カメラに向かって顔を合わせる必要などなく素通りするだけでOKなのでストレスフリーです。勝手に測定されて、体温と顔写真が紐付けて記録される仕様なようです。
以上のように宿泊施設側はできる限り対策をされていましたし、あとは宿泊者同士の予防意識次第という印象ですね。早くこんなことを気にすることなく過ごせる世の中になってほしいですよね。
観光・宿泊関連業界に従事されているかたにとっては困難に次ぐ困難しか起こらない難しい時代だと思います。しかしこんなに幸せで満足できる体験を家族全員で平等に味わえる筆頭格って「宿泊宿」「食事」「温泉」「アミューズメント施設」くらいだと思うんですよね。そのうちの3つをクオリティ高く提供している「海峡の風」は本当に最高の体験でした。
応援の気持ちを込めて記事を書いていたら、めちゃくちゃ長文になってしまいました(笑)またぜひ足を運びたい思い出いっぱいの宿となりました!ありがとうございました!